ステンレス鋼材の熱伝導率

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保温性に優れた鉄鋼材料

ステンレスは水筒や魔法瓶にもよく使われていることから、保温性に優れた材料であることが伺えます。これは逆に熱が伝わりにくい、つまり熱伝導率が低いということでもあります。一般によく知られた材料でいえば、銀(4.12W/m℃x102)はこの値が高い材料ですが、銅(3.71/m℃x102)がこれに続き、アルミニウム(1.95/m℃x102)、マグネシウム(1.50/m℃x102)、クロム(0.96/m℃x102)、鉄(0.79/m℃x102)、炭素鋼(0.58/m℃x102)、チタン(0.17/m℃x102)となっています。ステンレス鋼材材のうち、例えば、熱伝導率が低いSUS304の場合、値は0.16/m℃x102となっており、他材料と比べていかに低いかがわかると思います。

この熱伝導率は温度によっても変化しますが(高温になれば値が大きくなり、低温になると小さくなります)、ステンレス鋼材材のうち、クロム系よりもクロムニッケル系のステンレスのほうが熱伝導率は低くなる傾向にあります。

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